《北海道奥尻高等学校》島留学生の皆さん

インタビュー第7弾は、北海道奥尻高等学校OID※①の皆さんです。

ちなみに今回インタビューに答えてくれたのは、島留学制度※②で北海道奥尻高等学校に来た、島留学生6名の皆さんです。(2023年3月現在のインタビュー内容を掲載します。)

※①OIDとは…オクシリイノベーション事業部の略で、奥尻島にある、北海道奥尻高等学校の部活動の一つ。離島にある部活動の課題である【高い遠征費問題】を解決するべく、「他部活動の遠征費を稼ぐ」事をねらいとして設立された。これまでWEBショップにてオリジナルグッズ販売、函館市にて奥尻物産イベントの企画運営など行っている。

※②島留学制度とは…過疎などの問題を抱える日本の離島で全国から高校生を募集し、留学生として受け入れる制度のこと。

・ご紹介

写真右上:吉田 璃乃(よしだ りの)さん

     2年生、出身は札幌市。OID部長でプレゼン課を務める。

写真左上:星 千夏(ほし ちなつ)さん

     2年生、出身は札幌市。デザイン課を務める。

写真右下:竹迫 小春(たけさこ こはる)さん

     2年生、出身は士幌町。デザイン課を務める。

写真中央上:坂本 紳(さかもと しん)さん

     2年生、出身は様似町。プレゼン課を務める。

写真左下:藤川寧音(ふじかわねね)さん

     1年生、出身は伊達市。OID副部長でデザイン課を務める。

写真中央下:坂上ななみ(さかがみななみ)さん

     1年生、出身は函館市。書類課を務める。


①奥尻高校を選んだ理由

・志望校を選択する際、母親からの勧めで奥尻高校を知りました。学校紹介の中で、スクーバダイビングの授業や地域密着型の授業(町おこしワークショップ)など【都会の高校ではできないような授業】が多いと感じました。学校生活やそれらの授業に参加する事で、“自分の力を最大限に試してみたい”と思い、この高校を選びました。(星千夏さん)


・自然豊かである点と、「普通の高校生」ができないであろう事(スクーバダイビングなど)が経験出来るという点に惹かれ、奥尻高校に興味を持ちました。そんな中、高校を志望する決め手となったのは、奥尻高校生との交流でした。函館市で行われた学校説明会に参加し、終了後OIDが企画していた『奥尻マルシェ』という物産イベントに立ち寄りました。イベントを運営していた高校生に、高校は楽しいか尋ねると、笑顔で楽しいと答えてくれました。小・中学校時代楽しかった思い出が少ない過去から、“私も高校生になったらそんな風に笑顔で楽しいと言えるようになりたい”と感じました。(坂上ななみさん)


・大人数が苦手だったり、田舎が好きだったため、奥尻高校が自分に合う環境だと思いました。また、中学校の先生のつながりで奥尻高校の先輩が中学校に来てくれたときに、自身の経歴や奥尻高校についてプレゼンしてもらったことにとても感動し、自分もこんなひとになりたい!と感じました。(吉田璃乃さん)



②奥尻島に来た時の感想

・第一印象は、“夕日が綺麗”でした。島に引っ越して来た日、とても天気が良かったので、夕方にふらっと散歩に出かけました。その時見た【水平線に沈んでいく夕日】が人生で一番というほどに綺麗でした。また、島で生活して行くうちに人の温かさに触れることも多く、島全体の雰囲気が好きになりました。(竹迫小春さん)


・オープンスクールの際に初めて奥尻島に来ました。その時に見た星空が、今まで見てきた中で一番綺麗で印象に残っています。島に住んで1年半ほどたった今でも、星空を見るたびにテンションが上がります。(吉田璃乃さん)


・海、山、川などたくさんの自然がある島で、日常から自然に触れ合えることが嬉しいです。また、島民が優しいです。(星千夏さん)


③奥尻島に来て学んだこと

・奥尻島に来てから、町おこしワークショップや奥尻島主催のシンポジウムなど、海洋ゴミについて考える機会が多々ありました。島に来た当初は、浜にゴミが沢山あると感じていましたし、拾う機会を増やせばいいのにと思っていました。ですが、ゴミを拾うだけでは根本的な解決には至らないということや、そもそものゴミを出さない工夫をしていくことが大事だということを知ることができました。(竹迫小春さん)


・島民の方々との交流の機会が多々あり、島の話や歴史を知ることができています。また、お手伝いやアルバイトを通して、島の人とも仲良くなれたと感じます。(坂本紳さん)


・町おこしワークショップや部活動で発表する機会が多く、自分の意見をしっかり発言して伝える重要性を感じました。また、特に町おこしワークショップでは奥尻島で働く専門家の方々を呼び話し合っていくため、考える力や伝える力が鍛えられました。(吉田璃乃さん)


④今後奥尻島の人口が増えるには?

・私は親が奥尻高校を勧めてくれるまで奥尻島について知りませんでした。なので奥尻島について知ってもらうことが大切だと考えます。今以上にメディアの方々を呼び、島について特集してもらうのがいいと思います。(藤川寧音さん)


・現在は、せっかく奥尻高校に来た若者が卒業とともに島を出てしまうという課題があります。この現状を解決するには、働く場を増やす必要があります。簡単なことではありませんが、起業したい人への支援や、働く場の提供などを地道に進めていくしかないと思います。(竹迫小春さん)


・島に来るきっかけ作りや、島での宿泊・居住場所の確保が必要だと思います。まずは奥尻島の魅力を知ってもらい、島に興味を持ってもらえるような取り組みが大切だと思います。それにより移住してきた人に、町おこし・地域おこしに繋がる取り組みをしてもらうことで、人口増加の一つのループが生まれると思います。また、明確な子育て応援が必要だと思います。子供だけが楽しめるものでなく、大人もそして地域の人も楽しめるような子育て支援・イベントの開催があるといいなと思います。(坂本紳さん)


ありがとうございました。

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奥尻島移住者インタビュー『住もう奥尻』

奥尻島移住者(Iターン、Uターン、Jターン等)へ、島の魅力や暮らしについてインタビューしています。

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